設置オペレーション

ネットワークやアプリの事前設定、それらと指示ID(マップ上のID、デバイスのラベルと基本対応する。詳しくは後述)との紐付け、これらを総称してオペレーションと呼んでいます。概要のステップ4から5の事前設定を、デバイスを直接触ることなく完了できるようなイメージです。つまり、事前設定をコンソール上で行っておくだけで、デバイスを直接施設に送ることが出来ます。

オペレーション作成の2つの方法

一括設定と個別設定、これら2つの方法でオペレーションを作成することができます。一括設定では、1つのネットワーク/アプリ設定を全てのデバイスに一括で適用します。個別設定では、それぞれのデバイスごとに設定値を変えることができます。

一括設定

基本情報

  • 進捗管理
    オペレーションをどのタイミングで完了にするか、を選択することができます。デバイスにネットワーク設定が書き込まれた時なのか、デバイスがオンラインになった時なのか、2択から選べます。デバイスオンラインは設定がWi-FiとCellularの場合にのみ選択できます。Wi-Fi MESHとEthernetの場合は設定書き込み後に端末が再起動するためオンライン確認は行なえません
  • 作業写真
    この項目にチェックを入れると、オペレーション完了時に設置デバイスの写真を撮ることを求められます。オペレーションが正しく完了したというエビデンスのような役割を果たします。
  • 設置場所記載
    この項目にチェックを入れると、デバイス設置場所に関する記述が求められます。具体的な設置場所詳細が知りたい場合にチェックを入れます。
  • 作業予定日
    項目名の通りです。オプションのため、設定しないことも可能です。

一括設定情報

  • 指示ID
    設置予定デバイスと1対1の対応関係です。このIDにはネットワークとアプリの設定が紐付き、Androidアプリに一覧として表示されます。IDをタップすると、該当設定を適用するデバイスを探し、見つけ次第設定を書き込みます。大抵の場合、この指示IDとマップ上のIDは同じになるかと思われます。一括設定の場合、指示IDは自動採番され、フォーマットは次の通りです。'[prefix]-[連番]'。prefixを指定すると、連番の部分はシステムにより割り振られます。連番は0からスタートです。指示IDは設置予定台数分生成されるので、例えば設置予定台数が100台の場合は、指示IDは次のような感じになります。'prefix-0', 'prefix-1', ..., 'prefix-99'。施設の作業者はマップ上のあるIDを選び、同じID(ここで指示IDと呼んでいるもの)をアンドロイドアプリから探します。詳しくはアンドロイドアプリのドキュメントを参照してください。

  • 指示IDをデバイスのdescriptionに設定する
    ここにチェックを入れると、デバイスにオペレーションが適用された時に所定フォーマットの形でdescriptionが設定されます。例:'池袋駅, 東口オペレーション, prefix-12'

ネットワーク設定

4種類のタイプがあります。それぞれ、Wifi、Cellular、Wifi Mesh、Ethernetです。それぞれが入力必須項目を持ちます。ネットワーク設定は複数指定することができますが、設定数に次のような制約があります。Wifi、Wifi Meshはそれぞれ5つまで、Cellular、Ethernetはそれぞれ1つまで。

  • 優先ネットワーク
    ネットワーク設定の種類が複数ある場合、ここで指定した種類のネットワーク設定が優先的に試行されます。

  • Wifiチャンネル
    国/リージョン設定です。アクティブにスキャンする最大channelの設定。参考ページ

アプリ設定

ネットワーク設定のように選択必須ではありませんが、デバイスに適用するアプリを選ぶことができます。1つのオペレーションの中で複数のアプリを選択することはできませんのでご注意ください。その際は新規に別オペレーションを作成する必要があります。

個別設定

一括設定と同様のことがこの個別設定でも行えます。では、いつこのやり方でオペレーションを作成すれば良いかというと、例えば指示IDを連番ではなく個別で設定したい場合、ネットワークやアプリの設定値をデバイスごとに変えたい場合など、このやり方が向いています。一括設定は画面上で必要な情報を入力しましたが、この個別設定では必要な情報をCSVファイルに入力し、それをインポートします。

基本情報

一括設定と同様の扱いです。

ネットワーク設定/アプリ設定

まず、基本的な情報を入力します。ネットワーク設定、アプリ設定の扱いは一括設定と同様です。違いは、指定方法が画面かcsvか、という点です。

エクスポートボタンを押すとCSVがダウンロードされます。このCSVはテンプレートとして使うことになります。

ヘッダー行に選択したネットワーク/アプリに必要な設定値項目が記載されているので、それを参考にしながら行を追加していきます。指示IDという項目がありますが、こちらは全ての行でユニークでなければなりません。入力に不備があると、エラーメッセージが表示されるのでご注意ください。
サンプルには"cellular1-apn"、"cellular1-id"、などとありますが、意味合いとしては次のようになります。

"[ネットワークの種類][インデックス]-[項目名]"

なので、指定したネットワーク設定数の分だけヘッダー行が横に長くなっていくイメージです。

行を追加すると以下のような形になります。

CSVの準備が整ったら、インポートしてください。

※ CSVフォーマット
囲み文字はダブルクォート、区切り文字はコンマです。ヘッダー行は削除しないでください。

ヘッダー行のネットワーク設定項目の説明

参考リンク
リンク先の各ネットワークObjectの各項目がヘッダーのネットワーク設定項目に対応しています。

直接インポート

個別設定をすでに何度か行っており、csvのフォーマットがわかっている場合は、直接csvインポートが出来ます。csvのネットワーク設定の数と利用アプリが同じだが、オペレーションを分けて作りたい場合、こちらの機能を使うとcsvをエクスポートする手間が省けます。csvのフォーマットは同じなので、descriptionや指示IDを一部変えるだけでOKです。利用ネットワークの種類とそれぞれの個数、そして利用アプリが分かっているはずなので、それらを選択してcsvをインポートします。上の例のcsvを使い回すとすると、利用ネットワーク欄でcellularを選択し、利用アプリ欄ではhumidity sensorを選択し、csvをインポートします。

オペレーション詳細

オペレーション詳細は基本情報と結果の2セクションから成り立ちます。

  • 基本情報

    このURLをアンドロイドでクリックすると、アプリが起動します。オペレーションを作成後の手順は、現地の作業者に指示IDが書かれたマップを共有し、このURLを知らせる、という流れになります。その後現地の作業者がマップの指示IDとアンドロイドアプリの指示IDを照らし合わせながら設定を行うのは、先に述べた通りです。

  • 結果

    オペレーション結果はページ下部に表示され、それぞれの結果はそれぞれの指示IDに紐づいています。オペレーションが正常に完了するとステータスは「設置完了」になります。失敗、もしくはオペレーションが開始していない時は「未設置」と表示され、「作業中」は文字通りその瞬間オペレーションが行われていることを意味します。