ABIT社の販売するAK-030はESP32を搭載しモデムを利用しLTE CatM1回線からインターネットに接続できるobnizOS対応済み製品です。
USBを電源とし、SIMのAPN設定はシリアル通信経由またはWi-Fiによるブラウザ経由で行なえます。
また、LTEを利用せずWi-Fiでのクラウド接続も可能なためOS3.5.0から利用できるネットワークフェイルオーバーを利用すれば基本Wi-Fiだが、Wi-FiがNGな場合はLTEという切り替えも可能です。
仕様
注意:詳細な仕様や利用注意点はABIT社のマニュアルを参照ください。
項目 | 内容 |
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規格 | LTE Cat M1 |
通信速度 | 375Kbps (DL), 375Kbps (UL)、最大 |
アンテナ | 内蔵 |
U-SIM ソケット | Nano-SIM / 4FF に対応 |
LED | 2つ(obnizOSでは片方を電源LEDに、片方を接続状態表示に利用します) |
IO | 5VとGND、そして2つのGPIOがありプログラムから利用可能です。 |
動作温度 | 0~+40度 |
保存温度 | -20~+85度 |
セットアップ方法
SIMの挿入
AK-030のSIMカードスロットは裏面カバーを取り外したところにあります。
裏面カバーの拡大図 この部分からパチパチと外れます。 強く外すと破損を起こす可能性があります
裏面カバーを外すと、金具で固定する形式のSIMカードスロットが確認できます。
先端側に向けて水平にスライドするとロックが外れ、金具が持ち上がります。
SIMには向きがあるので、切欠きに注意してSIMをはめ込みます。
はめ込んだ後は、金具をもとのように倒し、ロックを外した時と逆向きにスライドするとロックされます。
裏面カバーを再び取り付けて完了です。
電源投入とAPN設定
電源はUSBで供給します。
電源が入っている限りobnizOSはクラウドと常時接続を行います。
設定がない、または設定されているものにつながらない場合は設定モードとなり自身からWi-Fiを発して設定を受け付けますのでスマートフォンからも設定可能です
設定方法 | 内容 |
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コンソール | USBはPCでCOM PORTとして認識されます。コンソールからの設定方法において設定可能です。注意点として、COM PORTが2つ検出されますが、どちらかがESP32とつながっています。 |
ブラウザ | AK030が初期または設定したものにつながらない場合は設定モードとなります。ブラウザからの設定方法で、Ak-030の出すWi-Fiに接続しブラウザから設定を行ってください。 |
LED点灯パターン
片方が電源を示し、常時点灯しますので、点灯していなければ電源が入っておらずobnizOSが全く起動していないことを意味します。
もう片方はobnizOSの「単色(Single Color)シグナルLED」として機能します。詳細はLEDコンポーネントを御覧ください。代表的なものは
点灯パターン | 意味 |
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点滅 | 接続中やエラー |
1秒の長めの点滅 | 設定モード。Wi-Fiを出力しています。 |
点灯 | オンライン |